2016.09.28 ツカエル組織論

企業のシンボルとは何か

経営統合し今年9月に発足した新生ユニー・ファミリーマートホールディングス株式会社。その統合と合わせて発表された新たな企業理念とシンボルマークですがこのシンボルマークが一部で話題になっています。企業発表によれば統合前の両社の頭文字やイメージカラーをモチーフに両社の融合や企業理念を反映したとのことですが、海外の反応としてそのロゴから想起される英語のスラングから公的な企業シンボルとして物議を醸しているというのです。企業のロゴ変更はこの企業統合などによる社名変更のほか、ベンチャー企業であれば創業当初からのビジネスモデルの変更、事業拡大に伴うビジョンや企業イメージの革新といった理由もあるでしょう。

コーポレートアイデンティティ(以下CI)と呼ばれ昨今とくに企業戦略のひとつとして重視されているCI。企業文化や企業・事業の独自性を示すイメージやデザインを社会と共有し企業としての存在価値を高めていくために各社大事にされていると思います。また各業界での統合やグローバル展開におけるM&AなどによってもCI変更の機会は昨今増えているといえるでしょう。成長企業においては組織拡大やIPO、採用戦略に伴ってCIを見直されたという会社も多いのではないでしょうか。冒頭のような企業ロゴ刷新のニュースはよく目にしますが、企業のロゴが変わることによって本当に目指した企業イメージや企業価値は社会にPRできているのでしょうか。

CIはいわば組織におけるその組織文化のシンボルであるわけですが、著名な人類学者であるクライド・クロックホーンは文化とシンボルの関係性についてこのように述べています。「文化はシンボルによって獲得・伝達される明示的または黙示的な行動の形である」また彼は「文化は地図のようなものであり、ある人間集団の言語、行動、人工物にみられる統一性や志向する傾向を抽象的に表したもの」とも表現しています。文化はシンボルによっても示されるわけですが、シンボルのみで表明できることもあればその組織に集う人間を介して表明されることも多くあるというわけです。

組織のシンボルはCIだけではありません。オフィスの受付や内装、パンフレットや販促グッズ、社員の制服や立ち振る舞いなど、空間・モノ・ヒト・コトを介して社外に伝播していきます。裏を返せばシンボルは時に独り歩きし本来意図するものとは異なるメッセージを伝えてしまうこともあるといえるのではないでしょうか。冒頭の企業のように企業ロゴだけで受け手によっては誤解を生んでしまうケースもあれば、ヒトによる発言や所作、空間やモノによるイメージによって企業として発信したいメッセージからはずれてしまうリスクもあるということです。皆さんの会社では企業のCIができた背景や意図、そのCIが意味するメッセージを社員メンバー全員が社外の人に伝えられていますか。また役員から中途・新卒社員に至るまでCIやポリシーをもって自社の文化を体現できていますか。

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