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2015.12.01 ツカエル組織論

エンゲージメント・マネジメント

11月22日は「いい夫婦の日」でした。連休で結婚式に参加された方もいらっしゃったのではないでしょうか。さて結婚式を象徴する大事な儀式といえば指輪交換ですが、結婚指輪とは別にプロポーズや結納で婚約指輪を交わした方もいらっしゃると思います。このエンゲージリング(婚約指輪)の交換は、古代エジプトやローマから始まり象形文字と指輪の円形を重ねて真実を誓い相手とひとつになることを表現したとも、約束の履行を誓約させたともいいます。

エンゲージ(engage)の代表的な意味は「約束する、従事する、参加する、連動する、人を魅了する、婚約する」などが挙げられますが、組織開発の分野でもこの「エンゲージメント」は注目されています。ここでの「エンゲージメント」とは簡単にいうと「会社に対する愛着心と組織への貢献」です。エンゲージメントは様々な検証から「会社の実績や組織の成功を握るキーファクターである生産性や離職率、顧客ロイヤルティ、利益率にも相関性がある」といわれています。そのため「従業員エンゲージメント」や「顧客エンゲージメント」の向上を掲げる企業もみられます。ただ実際にはエンゲージメントを下げているケースが多く報告されているようです。そのケースを知ることで自社のエンゲージメント低下を未然に防げるかもしれません。ではエンゲージメントが下がってしまうのは一体どのようなケースなのでしょうか。

そのひとつの事例としてマネジメントの質が挙げられます。エンゲージメントを下げるマネジメントとはどんなものか。例えば、決断が遅く明確な指示を出せない、責任を取らずチームやメンバーのために戦わない、言うことが変わりやすくぶれやすい、メンバー個人の気持ちや声に耳を傾けない、メンバーの成長には興味がなく自身の社内評価への関心が高い、過度なストレスやプレッシャーを与える、といったマネジメントスタイルだといいます。

このようなマネジメントはメンバーのエンゲージメントを低下させ、時には心身の健康も低下させてしまうそうです。上記のマネジメントの例を反面教師として、現場のエンゲージメントを強めるアプローチを考えてみてはいかがでしょうか。普段の何気ないコミュニケーションから組織のエンゲージメントを上げていきたいものですね。

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