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2016.06.13 エンタメ心理学

BABYMETALの希少性

ファーストアルバムがiTunesStoreにて7カ国のロックアルバムチャートでベスト10に入り、米国ビルボードの総合アルバムチャートに日本人最年少でクランクインしたことで有名な「BABYMETAL」。レディー・ガガの北米ツアーにオープニングアクトを任されたり、今年世界同時発売された2ndアルバムは全米総合アルバムチャートで日本人として53年ぶりのTOP40入りを果たすなど、その勢いは加速するばかり。ヘビメタファンの間では賛否両論あるようですが、その人気は認めざるをえません。海外を含め多くのファンを獲得するこのバンドの人気の秘密はどこにあるのでしょうか。

 

 

「アイドルとメタルの融合」をテーマに結成されたBABYMETAL。

今までのヘビメタといわれるロックスタイルとは異なる世界観を創り出しているわけですが、人を惹きつけるその世界観はどのように形成されているのか。

彼女たちのパフォーマンスを見たことのある方は、だから「融合」がテーマなのかと感じる方も多いのではないでしょうか。その「融合」させているものが「相反性」のある両極端なものだからこそ、人はその「融合」に違和感や衝撃を覚えハマっていく…。

たとえば彼女たちのパフォーマンスでは以下のような「相反性」のあるものが同時にステージ上で共存することで、その「融合」が生まれているようです。

・アイドルのベビーボイスと本格的なメタルサウンド

・ロリータ調の可愛い少女とゾンビのような男性プロバンド

・和と洋

 

 

社会心理学者であるロバート・チャルディー二はその名著「影響力の武器」の中で「希少性」の影響力について説いており「希少である」というだけで人はそのものを肯定的に捉えるようになると述べています。購買促進の原理でも使われるように、量や時間を限定されることによって生み出される希少性によって人はそれを購入してしまうという消費者心理は有名な例です。BABYMETALの場合、そのパフォーマンスでの相反性の融合によって、この「希少性」を生み出しているのではないでしょうか。

 

 

BABYMETALに関しては、その希少性を相反性の融合で確立させたわけですが、ほかにも希少性を生み出すための方法はいくつも存在しそうです。またこれは組織においても複数の側面で利用することができそうです。企業や商品サービスのブランディングにおいて、採用や各種制度において、マネジメントにおいて、、、。皆さんの会社はどのように希少性を発揮されていますか。また皆さん自身は希少な存在になれていますか?

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