
eラーニングで作るマネジメント研修の仕組みとは?
はじめに
多くの企業がマネジメント層の能力アップを目的に研修を取り入れているかと思います。企業においてマネジメント層を鍛えることは、会社の規模拡大に大きくつながるからです。1回の研修時間は数時間〜数日だったり、頻度は月に1回だったり、半年に1回だったり。会社によってはeラーニングという形で取り入れて、「各自で空いている時間に学習するように」としているかもしれません。
マネジメント層向けのeラーニングサービスを提供している当社は、様々な人事のお客様にお会いして、その研修形態をお伺いした上で「eラーニングってご興味ないですかね」とお話しを始めさせていただきます。ただ、そこで返ってくる答えで多いのが「動画を見る人、見ない人に分かれそうで心配です」というもの。
せっかくeラーニングを取り入れても、見ないと意味がない。定着しないと意味がない。この返答を聞くたびにeラーニングの難しさはここだなと、痛感するわけです。そこで、当社が考えるeラーニングでのマネジメント研修を「一過性の知識で終わらせない」ための3つのポイントを、以下でお話しします。
目次
①eラーニングはあくまでツール
コロナをきっかけにeラーニングを取り入れ始めたという企業も多くいるかと思います。時間も場所も選ばないeラーニングは、テレワークの時代にぴったりです。しかし、導入して終わりになっていませんか?たまに個人の学習記録を確認こそすれ、「各自時間あるときに見ておいてね」で放置していませんか?マネジメント層への研修が何か必要だと思って導入したはいいものの、それを活用できていない企業は多いです。eラーニングはあくまでも「ツール」です。動画を見た、学習した、知識を得た、「なるほど」と思った。それだけじゃ一過性の研修で終わります。
得た知識を使って、部下のマネジメントに役立てる、チームをうまくまとめる、自己の成長につなげる、そして会社に還元する。研修のゴールはここですよね。どんなにeラーニングで知識を得ても、それを実践する場がなくては何も変わりません。eラーニングを導入するだけではゴールには行けません。ツールを使うだけでは、知識しか得られないからです。
ということで、次に大事なのは実践することです。
②サイクルを回し続ける
eラーニングというツールで得た知識を、それだけで終わらせてはいけません。「なるほど!」と思った知識を、積極的に普段の業務で使っていくことが大事です。例えば、eラーニングで学んだ共通言語をチームで用いることで伝達がスムーズになることもあります。最初はうまくいかなくても、繰り返すことで成功することもあれば、「この方法じゃ自分に合わないな」という発見が生まれることもあるかと思います。部下マネジメントの方法1つとっても、Aさんには有効だったけどBさんにはイマイチだった、そんな結果が得られるかも知れません。
すべてがeラーニングの動画通りになることはないかも知れませんが、実践が伴わなければ、得られるものは第一段階の知識のみです。しかし、この実践も個人で成功/失敗を測れることは限られていますし、実践で得られた実感が個人の中に留まる限り、マネジメント層の能力アップにはばらつきが出てきます。
ということで最後に大事なことは、実践のサイクルを会社で回していくことです。
③外部から支援する
一過性の研修/学びを脱却して個人の行動にまで定着させるには、やはり会社の支援が必要不可欠です。学習は個人でeラーニングでできても、積極的実践→成功/失敗体験の獲得、のサイクルには限界があります。しかし、その実践→体験の獲得を外から評価し、その後の実践に役立てることができれば、その実践の質は確実に向上します。この時の「外」は経営者だったり、人事だったり、マネジメント層全体を指します。
個人で見える範囲には限りがあります。それならば複数の目を使いましょう。個人で行き着くことができる経験には限りがあります。それならば他のマネジメントの経験を使いましょう。マネジメント層全体での能力アップを考えた時、その層全体で足並みを揃えたり会社全体で支援するという取り組みは、非常に効果が高まります。
終わりに
以上3つのポイントが、eラーニングを定着させるポイントだと考えています。まとめると「大事なのはeラーニングというツールで知ったことを、いつもの業務で実践し、それによって得られた体験をマネジメント層全体や会社全体で共有/フィードバックし合う仕組みを作る」ということです。
これによって個人の行動への定着はもちろん、会社としても研修システム/学習システムが定着していきます。お金も時間もかけてマネジメント層の能力アップを狙うなら、最大限の効果が出るような仕組みを作りましょう。
当社のeラーニングサービス「マネディク」では研修を定着させることを目的に、コンサルティングサービスでしっかり伴走します。1回20万で講師を呼んで数時間受けてもらって終わりという研修では、マネジメント層の能力は大きく向上しません。eラーニングを用いて日々の中で少しずつ、層全体で体験を集め、研修の仕組み化もできる。それが「マネディク」です。今一度研修のあり方を一緒に考えていきませんか。
▶︎マネディクとは
▶︎サービス提供会社「株式会社JAM」