ホームコラム「ルーティン」
2015.10.01 ツカエル組織論

「ルーティン」

ラグビーW杯イングランド大会の南アフリカ戦にて優勝候補の南アフリカに歴史的な勝利をおさめた日本。誰もが予想しなかった展開に英国放送局BBCも「ラグビー史上最大の番狂わせ」と取り上げ、日本でもシルバーウィークに話題になりましたね。

 

中でも注目を集めたのは、この試合で高得点をあげ勝利に貢献した五郎丸歩選手。ゲーム内での圧倒的なパフォーマンスのほか、その独特なキック前の動作がメディアでも集中的に取り上げられていました。
この動作はチームの荒木メンタルコーチと五郎丸選手が共に考え出した「ルーティン(決め事・習慣)」。

ルーティンとはどんなものか。ここでは、集中力を高める一種の儀式、精神統一の為に常に行う動きとして、どんな状況でも蹴ることに集中できるよう荒木コーチと五郎丸選手で考えられたそうです。

 

このルーティン、スポーツ界では選手が試合や日々の練習で取り入れているケースはよく見られます。(イチローの徹底したストレッチや生活管理など)
また組織においても、ルーティンは存在します。
朝礼や夕礼に始まり目標設定面談、評価面談など例えば会議体の「ルーティン化」は身近な例ではないでしょうか。このような組織の効率性を高めるルーティンの創造と定着は、企業や組織の持続的な成長にとって肝要であるとする一方で、そのようなルーティンによる弊害も生じるものであり、ルーティンが定着すればするほど、新たな変化が促進されるとも言われています。

 

組織のルーティンは、適応や改善の源であると共に組織を硬直化させてしまう一種の瘤にもなる。逆説的ですが、組織においてはルーティン化と柔軟性の両立に注意する必要がありそうです。
皆さんの組織では形骸化したルーティンの見直し、新たなルーティンの構築など、ルーティンを上手く活用できていますか?

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