ホームコラムサンフレッチェ広島 森保一監督
2013.12.15 イケテル仕事観

サンフレッチェ広島 森保一監督

今シーズン自力V消滅から逆転優勝をつかみ、
2連覇を成し遂げたサンフレッチェ広島を率いる森保監督。
勝利が絶対条件になるようなタフな試合をも乗り越える強い集団は、どのようにつくられたのでしょうか?

森保監督は1992年に日本代表に選出されドーハの悲劇を経験。
しかし選出された当時は、代表メンバーの何人かは存在すら知らなかったという大抜擢だったそうです。本人でさえ「練習のデモンストレーション要員かなと思った」といいます。

しかし、技術レベルでは敵わないとしても、自分に求められている役割を果たすことに徹した結果、代表として多くの試合に出場し活躍することとなるのです。

そうして機会を与えられた経験から、監督となった今も彼が大切にしていることがあります。
それは、「勇気をもってチーム強化に臨む」こと。

それを象徴するのが今年行われたアジアチャンピオンズリーグ。
アジアのトップクラブを決める重要な戦いで、残念ながらサンフレッチェ広島は1勝もすることができませんでした。
結果は残念なものでしたが、その戦いの中で森保監督が挑んだことがありました。

それが若手選手の起用。
シーズンのほとんどを練習試合に費やし試合経験を十分に積めないでいた若手選手を、この大舞台で起用したのです。

結果を見れば、その判断に対する賛否は分かれるところかもしれません。
でも、一大会の結果だけにフォーカスするのではなく、チームの予算規模・選手層・フィジカル・メンタル含めたコンディションなど窺い知れないほど多くの要素を考慮した上で、チームの未来のために、彼は決断したのでしょう。

その勇気ある決断の成果が、2連覇という形になったのかもしれませんね。

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