2014.05.28 ツカエル組織論
若手がまだまだだから勝てない?!
25日に行われた女子アジア杯で、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)が悲願の初優勝を果たしました。
海外組の多くを欠きながら、来年のW杯出場権とタイトルを手にしたなでしこジャパン。
しかし佐々木監督は試合後、「W杯、五輪を経験した選手と若い選手と差ができている現実はある。
今のうちに経験ある選手と(若い選手を)融合させながら、来年のW杯に向かっていきたい」と話しました。
キャプテンである宮間選手もチームの完成度については「90%ぐらい」とし、
「個人としても、チームとしても伸び幅はたくさんある」ときっぱり。
組織において、ベテランが若手に対する不満を口にするのはよくあること。
しかし、それでいてベテランはすでに自分の成長に対して十分な努力ができていないケースが散見されることも事実です。
他者に対する印象を決定する要因の90%以上は、温かみと強さという2つの要因に起因します。(エイミー•カディ)
その中で、強さに関わる要素の一つとして、相手に対して自分の能力を示し
「この人には叶わない、この人といれば成長できる」という気持ちを与えるという要素は、忘れられることの多い要素です。
ベテランが現状にとどまることなく成長し続け、その影響力をもって若手を鼓舞し、引き上げていく。
なでしこジャパンにおいては澤選手、宮間選手をはじめとするベテランがこの影響力を存分に発揮しているように思われます。
なでしこジャパンという組織のあり方をヒントに、私たちも組織における若手とベテランの融合のあり方を考えてみたいものです。