2014.07.14 イケテル仕事観

怖さと向き合ってこそ職人

株式会社レジュイール
会長 古田武さん

クリーニング業界で神様と呼ばれる存在である古田さん。
その理由は薬品を使っても落ちないというシミを経験を積んだ技と知恵を駆使して取り除くことで有名な職人だから。
なぜそんなことが可能なのでしょうか?

古田さんのクリーニングは、特別なことをするわけではありません。
とにかく当たり前のことが徹底されているのです。

シミ抜きの際は、ルーペを使い、繊維の1本1本まで確認する。
伸縮しやすい服は、洗う前にすべて採寸、記録し、ミリ単位の正確さで元の形に仕上げる。
ワイシャツのアイロンがけでは、できる限りのりを使わない。
のりを使えば成形しやすく、見た目も美しく仕上がるが、のりで固められた繊維は衣すれなどのわずかな刺激で傷つき、寿命が縮んでしまうためです。

仕事をするとき、常に頭にあるのが、「“思い出”を、託されている」という言葉だとか。

「単に高額なブランド品とは異なり、思い入れがあって大切にしているものが高級品。私はそれを手入れさせてもらっている。」

古田さんはこんなふうに語ります。
しかしその一方で、そんな高級品を扱う怖さも認めています。

一見単純に見えるクリーニングの仕事だが、シミ抜き一つとってみても、繊維やシミの性質に応じて50種類以上の薬剤を使い分ける緻密な手仕事。
さらに薬剤のつける量や時間のわずかな違いで、色落ちなどの致命的な損傷が起きる。

60年のキャリアを重ねる古田さんでも、失敗の恐怖から断りたくなるときもあるといいます。

それでも怖さと向き合ってこそ職人、と言い切って仕事場に立ち続ける75歳の古田さんのプロ意識に、私たちも学びたいものです。

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