「メールは5割しか伝わらない?!」
GMが絵文字のプレスリリースを出したり、IKEAが自社の製品を絵文字にして活用したり、CNNが視聴者がツイートなどで使うことができるように2016年の大統領選挙の候補者の絵文字を作成したりといった話題、耳にしたことありませんか?
プライベートでもビジネスでも、オンライン上でのコミュニケーションが大半を占める今日。
しかし研究結果によればメールの内容がニュアンスも含めて正しく相手に伝わる割合は、わずか5割とも言われています。
そんなオンラインコミュニケーションを助ける日本発の文化があります。
それは絵文字文化。海外でも最近では”emoji”として一般的になりつつあります。
当然のことながら、対面のコミュニケーションとデジタルの文字ベースでのコミュニケーションの違いは、相手の表情が見えないこと。
私たちが対面でコミュニケーションを交わす場合、相手の表情を見てそれに反応する形で次に発する言葉や行動を決めています。相手が笑えば笑い、怪訝な顔つきをしたら「どうしたの?」と聞く、などと言った反応です。
しかし、オンラインではこのように共感を示して関係を構築する感情の伝染ができません。そこで絵文字の登場となるわけです。
皮肉にとれる表現や、冗談か本気かわからないような誤解を招きやすい表現をする時、私たちは絵文字で真意を表すことがあります。
つまり、文章の補完としての絵文字を使用しています。
これによって受け取り手は書き手の意味が理解できるだけでなく、文章の中や末尾にある絵文字を見ると、対面と同じような反応を脳が示すことが科学的に証明されているといいます。
画面の絵文字を見て、実際の表情が変わることもあったりしますよね。
このように文化として浸透しつつある絵文字は、最近ではビジネスの顧客とのコミュニケーションやマーケティングでも活用され始めています。
絵文字が私たちの感情的コミュニケーションを大きく支える時代が来るのかもしれません。