2015.07.31 エンタメ心理学
「事実なんて存在しない?!」
夏休みに入り子供たちが街にあふれていますね! 子供の頃、誰もがきっと経験している自由研究は、最近では企業や自治体が長期的なファンづくりのためにサポートを提供しているようです。
そんな自由研究など、課題からの学習効果を高めるために気をつけるべき点があります。
それは事実を自分の眼で見ること。
最近の私たちの仕事を考えてみても、多くの人は二次資料を引用したり、オンラインで概要だけを調べて、知るべきことを知ったつもりになっています。また特にそれらの情報が自分にとって都合の良い内容のときは、事実かどうか確かめもせずに信じてしまいます(確証バイアス)。
例えば、リチャード・ファインマという物理学者はベータ崩壊の新しい理論に取り組んでいるとき、それまで提唱されていたある基本的な前提に誤りがあることを発見しました。
専門家たちはみな自分の学説を正当化するためにお互いの研究を引用したり意見を利用し合うだけで、長い間オリジナルの研究論文をだれも読まず、追試もしていなかったのです!
このように専門家でさえバイアスにとらわれると真実を掴み損ねてしまいますし、本当の意味で自分の学びや気づきは得られません。
大人であれ子供であれ、課題に取り組むのであればバイアスを捨て、当たり前と思われていることを自分の眼で確かめてみると効果は変わってきそうですね。