2015.08.05 ツカエル組織論

「指示してはいけない?!」

組織の中で部下が上司の指示に従うことは当然のように起こります。
しかし東芝のようなケースを見ると、いくら上下関係があろうと誰かがその指示はおかしい、ということに気がつき、声をあげることはできなかったのか?と思ってしまいます。
でも、その難しさを証明する実験があるのです。

1960年代初頭、心理学者のStanley Milgram氏は他人の指示に従おうとする気持ちの正体を突き止めようと試みました。

実験の被験者は教師役となり、学習者に対して電気ショックを与えるよう指示を受けます。また、教師役は学習者が質問に対する解答を間違えるたびに、ショックのレベルを高めるように指示されます。
(教師には学習者は別の部屋にいると伝えられますが、実際には学習者はおらず誰にもショックは与えられません。)

実験の途中でMilgram氏は学習者が痛みに耐えながら「早く実験を終わらせてほしい」と懇願している音声を流しました。
しかしそのような音声を聞いたにもかかわらず、多くの教師役が指示に従ってショックを与え続け、ショックの電圧は最終的には致命的なレベルにまで到達したそうです。

この実験からわかることは権威のある人に指示されたときに、指示に従わないという選択をすることは容易ではないということ。

そしてそれは人は誰かの指示通りに行動すれば、自分はその行為に対する責任から解放され、安全だとと感じるためだといわれています。

そう考えると人に指示を出すことは相手の責任を奪う行為であるともいえます。
ですから、誰もが自分で考え自分の行動に責任を持てるようにするためには、指示を減らすことが必要なのです。

とはいえ問題を早く解決し、不確実性を減らすためにはどうしても指示を出したくなるもの。
もしかしたら東芝では過度に指示が与えられていたのかもしれません。

全員が考えることのできる組織にするためには、そこをぐっと我慢して、メンバー自身に考えてもらうよう心がけなければならないんですね。

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