2016.01.14 エンタメ心理学

「伝える力とプレゼンス」シンガーソングライター 俳優 作家 美輪明宏さん

年末の紅白歌合戦、今年も年始までいろいろな話題を提供してくれましたね。圧倒的に印象に残ったのは美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」でした。2012年、紅白に最年長出場を果たされてから、その唄のテーマや美輪さんの歌唱力、表現力、迫力で当時から話題になったこの唄。何がそんなにも衝撃的なのか、それはTVを介しても深く鋭角にささるメッセージ性なのではないでしょうか。お客様へのご挨拶まわりや重要な会議、評価面談など年度末に向けて多くなるこの時期。各々の場面で伝えたい思いや意図を相手に確実に届けたいものですね。そのためには何が必要なのか、紅白での美輪さんの唄にそのヒントが見つけられそうです。

「目は口ほどにものをいう」というように、言葉以外の手段によるコミュニケーションのことを非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)またはプレゼンスといいます。人は複数の非言語的な手段でメッセージを伝達しあっており、心理学ではコミュニケーションにおける非言語コミュニケーションの占める割合は8割から9割もあるといわれています。これを利用することで効果的にコミュニケーションを図ることができるのです。具体的には、顔の表情、顔色、視線、身振り、手振り、体の姿勢、相手との物理的な距離の置き方、服装や髪型、呼吸、声のトーンや声質など、メッセージを伝える手がかりは多岐にわたります。それを人は時に無意識に、時に意識的に使い分けているのです。非言語は時として言葉そのものよりも、怒り、失望、恐怖、喜び、感動、驚きといった人間本来の感情を如実に表すため、わたしたちは本能的にそのメッセージを強く受け止めるのかもしれません。

 

紅白での美輪さんのヨイトマケの唄は、まさにこの非言語手段を効果的に使うことで、受け手により強烈なメッセージを伝えたのではないでしょうか。普段の金髪で華やかな美輪さんとは180度異なる黒髪短髪で質素な服装、沈黙や絶妙な間、声のトーン、時に語りかけ時に叫び、唄と漆黒とスポットライトのみというシンプルな演出など、伝えたいテーマに合わせたプレゼンスを貫くことで、そのメッセージをより際立たせることに成功しているといえます。

ビジネスでもこのプレゼンスを意識的に取り入れることで、自身のメッセージをより強く、相手に伝えることができるのではないでしょうか。間や声の抑揚を工夫したプレゼンテーション、普段とのギャップや表情など心理的な距離感を考えた面談など、メッセージを伝える機会も多くなる年始や年度末、相手や場面に合わせた意図や思いが伝わるメッセージを発したいものですね。

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