ホームコラム金メダルよりも欲しいもの?!
2014.02.25 ツカエル組織論

金メダルよりも欲しいもの?!

先日閉幕したソチオリンピック。
フィギュアスケート、浅田真央選手の演技が大きな感動を呼んでいます。
メダルを逃したにもかかわらず、彼女がこれだけの賞賛を集めるのはなぜなのでしょうか?

マズローの欲求階層説によると、人間の欲求は大きく5つの階層に別れると言われています。

水をのみたい、食べたい、寝たいなどといった生理的欲求、
衣、住に関わる安心がほしいという安全の欲求、
集団に所属したい、友達が欲しいという社会的欲求、
人より優れていたいという尊厳欲求、
そして自分らしくありたいという自己実現欲求の5段階です。

ここで注目したいのは、生理的欲求から尊厳欲求までの四つは欠乏動機であり、「ないといやだ」という類の欲求であるということ。

自己実現欲求だけが、ないから求めるのではなく、自ら自分を高めたり、自分の存在意義を発揮しようとして発生する欲求なのです。

つまり、尊厳欲求と自己実現欲求の間には大きな断絶がある、ということ。

オリンピックに当てはめれば、メダルを取りたい、というのは尊厳欲求といえるでしょう。

浅田選手への賞賛は、単に人より優れたいと望んだのではなく、自己実現=自分らしい演技を目指し、達成したことで生まれているのではないでしょうか。

何を目指すのか、何を求めるのかが、成果にも少なからず影響するのかもしれません。

企業組織においては、業績の向上やシェアの拡大は尊厳欲求でしょう。

それを超えて、どんな自社らしさを世の中に示したいのか、どんな価値を届けたいのか。

そんな組織としての自己実現欲求は、より組織を前進させるドライブになるかもしれませんね。

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