2014.02.18 ツカエル組織論
官僚的組織も悪くない?!」
ソニーの事業売却、早期退職制度導入が話題となっています。
よくこのような大企業の話題となると「大企業病」「官僚的組織」などといったワードが聞かれますが、その意味を正しくご存知ですか?
「官僚的」というとネガティブなイメージを持たれる方が多いでしょう。
しかし、組織論にこの考え方が登場したときは、必ずしもネガティブな概念ではなかったのです。
この言葉を組織論で使い始めたのはマックス・ウェーバー。
彼は、「感情を排除されたそれぞれの組織構成員が規則や手続に従って行動することによって、もたらされる結果が予測できるだろう、
それによって組織は最も能率的かつ合理的に機能することになるだろう」と考えました。
そしてそのような組織を「官僚制組織」と呼んだのです。
機械のように命令通りに動き、命令に対していちいち疑問を持たないような人間で組織が構成されていると、その命令が命令通りに遂行されるのでもたらされる結果が予測できます。
つまり官僚制組織においては、命令さえ正しければ、正しい結果が生まれるということ。
この説明だけだと、なんだか官僚制も悪くないような気がします。
しかし、それは理論上の話。
実際は働いているときに、完全に感情を排除することは容易ではないはずです。
本当の意味で「官僚的」な組織はきっと存在しないのでしょうね。