ストレスは身体によい?!
TEDで健康心理学者であるKelly氏が研究結果を発表したスピーチが話題を呼んでいます。
内容は私たちのこれまでのストレスに対する認識を180度変えてしまうようなもの。
私を含め、現在の多くの人の共通認識として「ストレスは健康の敵である」という考えは一般的だと思います。
しかしKelly氏の研究によればストレスそのものではなく、こういったストレスに対するネガティブな考え方自体に問題がある、ということなのです。
例えばアメリカ成人30,000人を8年間に及び追跡した調査結果によると、ストレスは健康に悪いと信じており、かつ重度のストレスを感じていた人の死亡率だけが高いのだそうです。
つまり、重度のストレスを感じていてもストレスは健康に悪いと信じていない人々が死亡する確率は非常に低い、ということ。
また、パーバードでは人々にプレッシャーを与えるような圧迫的な情況を用意しストレス度合いを測定する実験を行っています。その場では参加者に対し次のように伝えます。
「ストレスに反応することはいいことなんですよ」
「心臓がバクバクするのはすばやく次の行動に移るため、呼吸が早くなっても大丈夫、それは脳にたくさんの酸素を送り込んでいる証拠ですから」
このように説明を受け「ストレスはよい結果を残すのに欠かせないものなのだ」と理解した参加者のストレスや不安感情はより少なく、むしろ自分への自信度が高まったのだというのです。
これらの結果からいえるのは、ストレス自体を軽減させる必要はない、ということ。
それよりも、ストレスをポジティブに捕らえ、うまく付き合っていくことのほうがずっと大切なのです。
今までつくられてきたストレス=悪というイメージの払拭は簡単ではないかもしれませんが、これから私も何かストレスを感じるようなことがあったら自分に「これはいいサインだ。私の身体が新しいことに挑戦する準備をしているんだ」と言い聞かせてみようと思っています!