マウンティング女子の胸の内
沢尻エリカさん主演でファッション誌の編集部を舞台に美しき女たちのドロドロな戦いを描いて話題となったドラマ『ファーストクラス』の続編が今週からスタートしました。
このドラマの中で繰り広げられている女の戦い、「マウンティング」の裏にはどんな心理が隠れているのでしょうか?
小さな優越感を感じたいために、自分のほうが上だとアピールするのが「マウンティング」。
心理学的には、同性間の競争は異性を獲得するために本能レベルで起こり、競争の方法は、「自己宣伝」と「相手の卑下」の2種類に分類できるのだそうです。
自己宣伝の方法として女性は若さと容姿を強調します。また、相手を卑下する方法として相手の年齢、容姿、性格をおとしめる傾向にあるそうです。
でも、女性の社会進出が進んで必ずしも女性間の争いが異性をめぐるものだけでなく、あるポジションや業務、社会的な地位や経済的な立場をめぐるものごとが含まれるようになった今、女性同士の戦いもより複雑なものになっているのでしょう。
しかし同じ状況にあっても他の女性を敵対視する女性もいれば、そうでない女性もいます。
その違いに影響しているのが、「成長思考」か「固定思考」かという違い。
「固定思考」の人は、才能は生まれ持ったものであり、努力しても獲得できないものだと思っています。一方で、「成長思考」の人は、能力は努力によって獲得できるものだと思っています。
また、「固定思考」の人の根底にはよく見られたいという欲求があり、「成長思考」の人には学びたいという欲求があるそうです。
そうした考え方や欲求が行動や選択の違いに現れます。
「固定思考」の女性は自分がよく見られたいと思うあまり、自分よりも賢そうな女性、成功しそうな女性、魅力的な女性に対して、自分がそれ以上に努力しようとするのではなく、相手を抑えこむことで自分の立場や安心感を守ろうとしがちなのです。
でも、そうした攻撃は競争相手も「固定思考」の時には効果がありますが、「成長思考」の人の時には、努力すれば乗り越えられるチャレンジと受け止めてヒラメキを与えてしまうのです。
そんな視点でドラマを見るのはちょっとマニアックでしょうか~(笑)