2015.08.03
「社員のモチベーションを上げる必要はない」 C Channel株式会社代表取締役社長 森川亮氏
上司の重要な役割としてあげられる部下のモチベーションを上げるということを、ばっさり必要ないと言い切る人がいます。
それがLINE株式会社の元社長、森川氏です。
その理由は、企業はプロフェショナルを採用しているから。
会社や上司にモチベーションを上げてもらわなければならない人は、プロとして失格。むしろ、このようなことが常識のように語られるのは、社会全体が幼稚化している証拠ではないか、と森川さんは社会に対して疑問を呈します。
さらに森川さんが大きな問題として提起しているのが、モチベーションを上げてもらおうという人が、優秀な人たちの足を引っ張ること。
大企業の管理職が疲れているという話をよく耳にします。
部下の教育や評価もしなければならない、山のような決裁書類が回ってくる、経営層への報告書も書かなくてはならない。そのうえ、部下のモチベーションまで上げなければならない。そんな顧客とは関係のない雑務に追い回されて、家に持ち帰って仕事をするような状況が続けば、誰だって疲れ切ってしまいます。
良い成果を生み出すためには優秀な人が余計なことに惑わされず、速いスピードで動ける環境が大事であり、価値を生み出さないばかりか優秀な人の足を引っ張るモチベーションの低い社員は必要ない、という結論になるのが当然!と森川さんは語ります。
振り切った考えに聞こえるかもしれませんが、これだけ現状にとらわれずにあるべき姿を語り切れる人はなかなかいないでしょう。
そういう思考だからこそ、これまでにないアイデアを生み出し続けることができるのかもしれませんね。