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2015.11.13 ツカエル組織論

受容と貢献のリーダーシップ

10月公開の映画「マイ・インターン」ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイの初共演も話題の1つですが、現代社会の一面をスタイリッシュにチャーミングに描いているのが本作の見どころともいえます。スタートアップ企業で仕事も家庭も全力投球の女性CEOと、社会福祉事業の一貫でシニア・インターンとして勤める事になった老人の心のふれあい、そして社内でデ・ニーロ演じるシニアインターンが若者社員から慕われビジネスマンとして人として心の拠り所となっていく、そんなオフィスでの人間模様を描いています。

 
この映画、どの角度から観てもさまざまな視点で楽しめると思うのですが、特にデ・ニーロ演じる70歳のインターンが発揮する「受容性」と「貢献性」が抜群に魅力的でした。このキャラクターの「受容と貢献」の高さによるリーダーシップによって映画内のハートフルなチームが創られていたように思います。
「成果をあげるには、自らの果たすべき貢献を考えなければならない。組織の成果に影響を与える貢献は何かを問う。」ことが経営者には必要であるとドラッカーは述べていますが(ドラッカー『経営者の条件』)それは組織内のリーダーシップにも通じるものがありそうです。
 
映画内では当初年代物扱いされているシニアインターンが、CEOや子ども世代の同僚たちとの間で、時にリーダーとなりフォロワーとなって人を動かしチームをつくっていきます。その過程で「受容」と「貢献」の連鎖が描かれます。MacやFacebookに積極的にトライしようとする彼。そんな彼に対する周囲の姿勢と変化。40年1社で勤め上げ要職に就いていた彼が娘のようなCEOに尊敬の念を伝える。シニア扱いであることを受容しながら自身がどのような立ち位置でCEOや同僚に貢献することが出来るのかを考えアクションしていく。周囲もそんな彼の貢献と必要性を認めていく。
 
貢献感は人にリーダーシップを発揮させる源でもあり、自己成長や価値発揮のトリガーであるともいえます。ダイバーシティやリーダーシップとは昨今よく言いますが、まず違いや個性を受け入れ、お互いの貢献を考えてみるのはいかがでしょうか。

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