ホームコラム水槽の中のカマス
2014.01.28 ツカエル組織論

水槽の中のカマス

リクルートスーツを着た就職活動生をよく見かける季節。
アベノミクスに伴う景気回復の流れの中、企業も採用に積極的な姿勢を見せています。
毎年のイベントのように行われる新卒採用ですが、そこにはどんな意味があるでしょうか?

この問いにある視点から答えてくれる面白い問いがあります。
それは以下のようなものです。

水槽の中に数匹のカマスを飼い、エサを水槽の端の方に与える。
するとカマスは集まってきてエサを食べる。
ある日、エサとカマスの間に透明なガラスの仕切りを入れる。
すると、カマスはエサの方向に向かうがガラスが邪魔をしてエサをとることができなくなる。

この状態が続いた後、ガラスをこっそり抜いても、カマスはエサの方にはいかなくなっている。
さて、この状態でどうやって依然と同じ状態であることを知らせるか?

答えは、「新しいカマスを1匹入れる」こと。
何も知らない(=既成概念のない)「新米」のカマスは、何事もないように普通にエサを取りに行き、それを見た仲間がすでにガラスはないことに気づくのです。

これは新卒に限った話ではありませんが、新しい社員は組織の中に新たな風を吹き込み、既存の過去慣性を持った社員に対して大きな刺激となります。

すでに出来上がった既成概念を変えていくのは大変なこと。
それを打ち破る起爆剤を得ることが、採用活動の一つの大きな意義といえそうですね。

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