2014.01.07 ツカエル組織論
組織変更で成果は出ない?!
2014年のスタートという節目とともに、組織体制の変更や人事異動を行われた会社は少なくないと思います。
組織の変化は環境に適応するためにも、メンバーに成長の機会を提供するためにも欠かせないもの。
とはいえ、体制が変わる中で今までと同じ、もしくは多くの場合今まで以上の成果を出していくことは容易なことではありません。
その中で頭に置いておきたいのが、チームや組織にも成果を出すための成長のステージがある、ということ。
クルト・レヴィンは、人間の行動は単に本人の能力や性格のみならず、その職場が醸成する環境風土によっても影響を受けるということを意味する以下のような関数式を示しました。
Behavior = Function (Personality, Environment)
例えば、新たに組織発令されてお互いに知らないチームメンバーが集まったばかりのチームはバラバラで、お互いに様子を見ながらまずは各人が自分のやるべきことにのみ力を注ぐでしょう。
そこを越えると、今後はなんとなくお互いのことがわかり、気が合う、気が合わないができ始めます。
最上の段階は、自分たちがチームとして大切にしたいことが明文化さかつ共有されていて、そこに向けて互いを尊重し、協力しながら動いている状態です。
チームは自然に成長することはありません。
マネジャーが意図的にメンバー同士の理解を促し、関わりを増やすような働きかけを行うことが必要です。
あくまでも成果につながるのは組織変更そのものではなく、新たなチームにおいて自分のチームは今どんなステージにあって何が必要なのかを考え、行動することなのです。