ホームコラム退職を促す人事制度があってもよい?!
2014.05.21 ツカエル組織論

退職を促す人事制度があってもよい?!

サイバーエージェント社がこの5月から妊娠休暇制度の導入に踏み切りました。
一方サイボウズ社では昨年「育自分休暇」を導入。
退職後6年間は復職を可能にするという制度であり、ある角度からみれば社員の退職を促すような制度です。

このような各社独自の人事制度は、どのようにして生み出されるのでしょうか?

サイバーエージェント社における女性社員支援制度導入において、

会社が社員に対して伝えたかったメッセージは「長期的に安心して働いてほしい」ということ。

同社には、「挑戦と安心はセットである」という人事制度設計のポリシーがあります。
社員が持つ将来の不安を取り除くことが会社の成長のためにも不可欠である、という考えに基づいて新たな制度も設計されています。

一方、サイボウズにおいて会社が社員に伝えたかったメッセージは、
「一人ひとりが自分の最高のパフォーマンスを発揮する働き方で働いてほしい」ということ。

当然ながら元々どんな人でも全く異なる人間であり、価値観も違うし、その時々によって
最高のパフォーマンスを発揮する働き方も違ってくる。
だからこそ、すべての社員を会社の都合で同じルールに縛り付けておく事自体、おかしな話である、というのが同社の考え方。

サイボウズは多様な人を受容し、最高のチームワークを発揮できるような環境づくりのために人事制度を活用しているのです。

これらの例が示すように、人事制度は組織の目的を果たすためにあるものであり、戦略と切り離して考えることはできません。

皆さんの会社の人事制度はどんな目的のもとに作られ、どんなメッセージを社員に発しているでしょうか?
社員に組織の個性と方向を示し、何が求められているかを明らかにすることは人事制度の果たす重要な役割のひとつです。

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