成長企業の社長が語る 組織のDNA Vol.7(後編)
<この時代だからこその組織づくり>
社会的に潮目が変わったと思っています。会社と個人のパワーバランスが変わりましたよね。従業員こそが、1番の投資家。企業側は常に選択されているという意識が大事だと思っています。選ばれるための努力をするというのが当たり前の時代。お客様に選ばれるのと同じように、労働市場でも選ばれるようにならないといけません。労働市場に選ばれることで、会社も成長できます。今は相互選択の時代だと思っています。でも実感値は7:3で従業員。いや、9:1で従業員が優勢かもしれないです。
LiBが選ばれる理由は、活躍/成長において阻害要因がないところだと思います。ここであれば全力で働けるというのが大事。フェアさの担保が大前提ですね。加えて、子供を預けて仕事するなら、いいことをしたいと思うはず。この両輪が大事。男性より女性の方が、直感的な方が多く、特に近年は他者からの評価を気にする世界観から、自己の満足を追求する世界観への変化を感じます。
「個」が大事な時代においてマネジメントは難しい。軍隊や昔の日本企業は、マネジメントで楽をしていましたよね。特に、女性のマネジメントはとても難しいです。なぜならば、1人1人のライフスタイルやキャリアにおける考え方が違うから。でも、それをスタンダードにしたら、ロイヤリティがガラリと変わります。個々を大事にするからこそ、辛い状況でもみんなが繋がってやっていける。お金やポジションだけで繋がっているのではなく、「人と人」として繋がっているという感覚が大事なんです。
持ちつ持たれつという感覚もあります。LiBは基本的に情報をオープンにしているので、みんな納得感を持って仕事をしてくれています。お互いに善意のもとにやっていることがすごく良いですよね。しかし、それに甘えないという感覚も大事だと思っていて、私としてもやれる施策は最大限行なっています。少しずつでも働く環境が良くなっていくように。
<理念への思い>
理念の意義は、どのように成長を実現させるのかの理想を描くということです。
他社のDNAは今のLiBには参考にならないことのほうが多いです。他社事例はヒントにしかすぎない。翻って自分の会社の事業内容、自分の会社の経営陣ではどのような組織がいいのかを考える必要があると思います。今は「個」の時代です。だから、会社も「個」の時代。なぜその組織DNAを選択したのか?というのが大事で事業と組織が両輪であることがとても大切だと感じます。
DNAは試行錯誤を続けながら、自分たちで作っていく必要があります。時代、事業、プロダクトなどのさまざまなものの掛け算ですから、変数がとても多いですよね。だから、他社の答えだけを真似をするとトンチンカンなことが起きると思っています。
自社における答えは、試行錯誤でたくさん失敗して、やっとわかるものです。LiBも右往左往しながらですが、だんだん輪郭は見えてきて、今では少しずつシャープになってきました。今後もしっかりとLiBの組織にマッチすることをやり続けなければと思っています。
株式会社LiB
代表取締役
松本 洋介
設立
2014年4月1日
事業内容
・キャリア女性向けの転職支援事業
・キャリア女性向けのメディア運営事業 等