2014.04.03 エンタメ心理学
歓迎するならフィードバックを
春らしい陽気のもと、入学シーズンに入りますが
皆さんは「小1プロブレム」という言葉を聞かれたことはありますか?
近年流行しているというこの現象、いったいどういうことなのでしょうか?
「小1プロブレム」とは、小1のクラスで、立ち歩いたり騒いだり、指示に従わない生徒たちで授業ができなくなっているケースが増えているというもの。
幼稚園や保育園の緩やかな集団規範と小学校の集団規範の乖離が
この問題を生んでいるとされています。
このような乖離を埋め、環境に対して適切で有効な行動・反応ができている状態を「適応」している状態と呼びます。
臨床心理学の考え方によると、人間が環境にスムーズに適応しているときには、その環境から肯定的なフィードバック(評価や反応)を得ることができるので、精神状態が安定しやすくなります。
さらに、それによって自分に自信を持ってその環境に居場所やアイデンティティを見出しやすくなる、といえるのだとか。
つまり、適応できているかどうかを決めるのは、自分ではなく周囲の目であるということ!
そして適応の速度を速めようと思ったら、周囲からのフィードバックがとても重要であるということがいえます。
小学校だけでなく、新たな環境に飛び込む1年生に対しては、Welcomeの気持ちをこめて積極的にフィードバックしていきたいものですね!