2015.06.03 ツカエル組織論

「組織を決めるのはお客様?!」

流通業界で独り勝ちのセブン&アイ・ホールディングス。
しかしそんな同社は今年1月に「地域性重視」を掲げ、全国を9ブロックに分け組織を再編しています。今の体制でうまくいっているにも関わらずなぜ組織の再編を行ったのでしょうか?

全国的に見れば大差をつけて他社をリードしているように見えるセブン-イレブンですが、実は地域別にみるとその優位性が低い地域がありました。

それが関西。
東京を創業の地とするセブンは、特定の地域に集中的に出店する「ドミナント戦略」を進めてきたため、関西では後発組でした。

そこで、関西では商品の品質を基礎から見直すとともに、地域の味に合わせた商品開発を進めたのです。例えば米飯、パン、麺。商品のベースとなる食材の質が関東に比べて劣っていたところを改善。商品開発では関西の嗜好に合ったざるそばや肉じゃがを開発したそうです。

その改革が大成功をおさめたため、こういった地域に根差した取り組みを全国に展開すべく、今年組織再編に踏み切ったのだといいます。

一見全国の組織を9ブロックに見直しただけのようにも見えますが、実はその背後にある思想そのものが大きく変化しています。

従来は、店舗数や現場でのマネジメントといった、いわばセブン側の都合で地域を分けていましたが、今回の変更ベースにあるのは地域の客が好む味の違い。
つまり地域の味に現場の組織を合わせるという取り組みなのです。

さらに、これまで東京にしかいなかった商品開発の責任者も、仙台、東京、大阪と3カ所に配置。地域ごとの食文化に合わせた商品開発のスピードを加速させ、地域対応商品の比率を大きく高めていく予定とのこと。

全国どこでも同じ商品を並べ、大量仕入れで調達コストを引き下げ、価格競争力を付けるという小売業の常識から外れたようにも見える今回の改革ですが、鈴木会長は「常にお客の立場になって考え、時代の変化に対応すればいい」とさらりと語っているそうです。

お客様、市場を見た組織づくりのお手本のようなケースですね。
また、このように組織構成に込められた意味を社員全員に、そして世の中に伝えていくことも大切なことです。

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