ホームコラム漫画『ONE PIECE』から見る急成長ベンチャーにおける曖昧さの乗り越え方
2021.03.31 パンにはJAM

漫画『ONE PIECE』から見る急成長ベンチャーにおける曖昧さの乗り越え方

こんにちは。株式会社JAM・2020年新卒入社の小西修平です。

世界的な人気を誇っている、海賊をテーマにした漫画『ONE PIECE』。
小学校低学年に読み始めた私は、15年ほどが経った今でも心を奪われ続けています。

今回は急成長ベンチャーにおいて度々問題となる「〇〇耐性の違い」を切り口に『ONE PIECE』に注目してみたいと思います。

 

急成長する船で起きるコミュニケーションの対立


舞台は海賊団ですが、急速に力を付けていく姿はまさにベンチャー/成長企業の組織事情と重なります。

作中で空に浮かぶ伝説の「空島」を目指す際、航海士を始めとした一部の船員たちはこんな不安の声を上げました。

「行き方がわからないって何度言わすの!!?」
「………一体どういう原理で海流が上へ上がるの?」
「だいたい今のG・M号を見ろよ… 〜中略〜 このままじゃ巨大な災害になんて立ち向かえねェよ」

それに対して、船長・麦わらのルフィは笑いながらこう言います。

「大丈夫さ 行こう」

 

「曖昧耐性の違い」が生むコミュニケーションの対立


当社JAMには「曖昧耐性」というメッセージがあります。

曖昧耐性とは、曖昧な事象に対するストレス耐性の度合いを指します。

その度合いは人によって異なるもの。
曖昧な事象に対して強い不安やストレスを感じる人もいれば、全く感じない人もいます。曖昧な状態がむしろ心地いいとする人すらいます。

程度にもよりますが、先述の『ONE PIECE』における対立を曖昧耐性に当てはめるとこのようなイメージでしょうか。

「行き方がわからないって何度言わすの!!?」
「………一体どういう原理で海流が上へ上がるの?」
「だいたい今のG・M号を見ろよ… 〜中略〜このままじゃ巨大な災害になんて立ち向かえねェよ」
…曖昧耐性「低」

「大丈夫さ 行こう」
…曖昧耐性「高」

 

ベンチャー/成長企業で曖昧さは「あるもの」


急成長ベンチャーにおいて、曖昧さはセットともいえます。

たくさんの変化にチャレンジし、組織の変化スピードも速い環境では曖昧さを抱えながら進む必要があるもの。
だからこそ、曖昧耐性の低いメンバーに迎合するのではなく、上司がすべきは「大枠はこんな感じ。スピードが重要だから曖昧な状態でいこう!」と曖昧耐性への向き合いの工夫を求めることとしています。

ベンチャー/成長企業の管理職が知っておくべき「曖昧耐性」の対処法に関して、詳しくはマネディクで解説しています

 

変化が楽しかった大学時代。変化が怖くなった大学時代


思い出すことがあります。

私が大学時代に所属していた新聞部は、大学2〜3年生の頃に急激な組織の変化が起こりました。
旧来の組織体制に疑問を感じていた部員たちが徒党を組み「引退する前に変革してやろう」と幹部学年になった途端に組織体制や新聞作成のルール変更を急ピッチで推し進めたんです。私もその一員でした。

改革を進める中で、曖昧耐性の違いが何度も対立を生みました。

曖昧耐性が低い部員はこう言います。
「行き当たりばったりで進めないで!」
「細部まで詰めてから共有してくれないと困る!」
「しっかり抜け漏れがない状態にしないと混乱するよ!」

これを受けて、曖昧耐性が高い部員は陰でこう言っていました。
「あいつら口うるさいよな」
「細かいことばかり気にしちゃって…」

対立が白熱するあまり、メンタル不調に陥った部員すら出ました。
変化を楽しんでいた私は、いつからか変化が怖くなっていました。

 

曖昧耐性の違いとどう向き合うか?


当社JAMでは以下のようにしています。

曖昧耐性の違いはあるもの。
それは素質が大きく変えるのは難しい。向き合い方の工夫が大切なこと。
組織の変化量が多く変化スピードも速い急成長ベンチャーにおいては一定の曖昧耐性が求められるもの。

曖昧耐性が低い人にとって曖昧さに向き合うことはストレスフルで、エネルギーを使うものです。

ここからは私個人の見解ですが「曖昧耐性が高い側」のスタンスも非常に大切だと思っています。

高い曖昧耐性を持ちながらメンバー間の違いを把握できていない人材は、曖昧耐性の低いメンバーと相対した時に「細かく口うるさいな…」と感じ、対立を生んでしまうこともあるでしょう。私が大学時代に所属していた部のように。

皆さんの船に曖昧さはありますか?
クルーの間に曖昧さを受け入れる土壌は整っていますか?
そして、曖昧耐性の違いを受け止めるクルーは揃っていますか?

ルフィのような曖昧耐性の違いを笑って返す器量にこそ、変化の多い荒波を越え続ける真髄があるのかもしれません。

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