2014.04.30 ツカエル組織論
単なるミスでは済まされない?!
旅行会社社員の手配ミスによって、岐阜県のある高校で予定されていた遠足が急遽当日延期になったそうです。
この社員はさらに悪いことに自分の失敗の発覚を恐れ、「あしたの遠足に行きたくない。中止しなければ自殺をする」というメモを校内で拾ったと言って高校に届けていました。
ここまでして失敗から逃れようとしてしまった社員の行動の裏に、どんな組織像が見て取れるでしょうか?
自分の失敗を発覚させないためにここまでしたということは、つまりものすごく失敗を恐れているということですよね。
それはすなわち、組織に失敗を許容する姿勢がないということ。
もちろん、個人のパーソナリティの問題もあるかもしれませんが、一般的に組織に失敗を許容する姿勢がないと、組織の下にいる個人は失敗を隠したり、そもそも失敗しない方向に行動をシフトします。
ですから、その組織からは当然新しいことが生まれにくくなります。
そういう意味で今回のケースは、単にこの企業の現在の信頼を低下させただけでなく、将来に渡ってこの組織の創造性や革新性に疑問を抱かせるものともいえます。
皆さんの組織では失敗に対して、どのように向き合っていますか?
自分自身、そしてメンバーの捉え方を確認してみたいものです。