2014.03.09 イケテル仕事観

「無に賭けるようなものでも、自分の選んだ道を進みたい」  字幕翻訳家 戸田奈津子さん

映画の字幕翻訳家として、おそらく日本で最も著名な戸田さん。
ハリウッドからスターが来日するときに、通訳として隣にいる姿もよく見かけます。
そんな字幕翻訳家の草分けはどのように生まれたのでしょうか?

戸田さんと映画との出会いは、「飢え」の記憶から始まっているといいます。
戸田さんが小学校にあがったころ、日本は第2次世界大戦の真っ最中。
アメリカをはじめとする敵国の映画が禁止されていたのはもちろん、英語すら使ってはいけないという時代でした。

それがようやく解禁になったのは、終戦の翌年のこと。
当時の東京は一面の焼け野原。その焼け跡の中に立てられた、掘っ立て小屋同然の映画館の中には、画面いっぱいに広がる夢のような世界が広がっていた。
そんな強烈な原体験が、戸田さんを字幕翻訳家の道へと突き動かします。

しかし、はじめはどうしたら映画字幕の仕事につけるのかも全くわからないような状態。
そこで、知っていた翻訳者の住所を調べ、「弟子にしてください」という希望を書いて出したのだといいます。
しかし、しばらくして戸田さんが受け取った返事は、
「そう簡単になれるものじゃないから、あきらめて別の道を探しなさい」というもの。

それでも戸田さんはあきらめませんでした。
字幕翻訳の仕事にたどり着くまでは、翻訳に関わる仕事ならなんでもやったといいます。

たとえ無に賭けるようなものでも、自分の選んだ道を進みたい。
この世の中、飢え死にすることはないんだから、自分のやりたいことを貫こう。
その決意だけを胸に歩んできたと戸田さんは語ります。

私たちは、やりたいと思う気持ちよりもどうしても実現可能性に目が行き、一歩踏み出すことを躊躇してしまいがち。
無に賭けるのだとしても、やりたいことを貫く。
そんな決意と覚悟を戸田さんの仕事観から学びたいものです。

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