2014.03.06 エンタメ心理学
増税ブルーから抜け出すために・・・
消費税の増税が間近に迫り、いたるところで増税前の駆け込み需要、セールの話題が聞かれますね。やはり直前となるといろいろと考えてしまうもの。。
それもそのはず。人間がこの種の変化に敏感に反応してしまうことには理由があるのです。
まず、私たちには「損失回避性」と呼ばれる性質が備わっています。
つまり、できる限り損をしないように生きたいと願う気持ちであり、得する話や利益額より、損する話や損失額の方に、人は敏感に反応していくバイアスがかかる傾向のことを指します。
今回の増税というネガティブな話題が、他の様々なポジティブな話題に比べて頭の中で大きな割合を占めてしまい、不安などネガティブな感情を巻き起こすのです。
また、次に触れたいのが「現状維持バイアス」。
現状を変えることに対して抵抗を感じてしまうバイアスのことです。
今回の増税によって、これまで私たちの生活において当たり前になっていたもの、
例えば電車の運賃や切手代などまでもが影響を受けることが明らかになっています。
これは、私たちの当たり前の尺度=ものさしを変えろ、と言われているようなもの。
現在の基準を捨てることに抵抗を感じないわけがありません。
でも、思い出しておきたいのが増税はこれが初めてではないということ。
1997年に3%から5%へと増税がなされたときも、おそらく初めは似た状況があったのでしょう。
それでも今ではすでに5%が当たり前として定着しています。
このことからもわかるように、私たちは適応する力を持っています。
目前の変化にあまりにも振り回されることなく、自分の適応力を信じて過ごしていきたいものです!